ここまでで、NotebookLMに資料を入れて質問したり、スライドや図解を自動生成する方法はご理解いただけたと思います。
でも実は、NotebookLMの一番の強みは 「思考の壁打ち相手」 になれるところなんです。
こんな使い方ができます
- 「この提案書、論理的におかしいところはない?」
- 「この戦略の弱点を3つ教えて」
- 「A案とB案、資料の根拠をもとにどっちが良さそう?」
こうやって対話を重ねていくことで、資料を読んだだけではたどり着けなかった考えが出てきます。
なぜNotebookLMが信頼できるのか
すべての回答に引用元がつくので、「AIの思いつき」ではなく 「資料に基づいた意見」 として信頼できる。これが他のAIツールにない最大の安心感です。
NotebookLMに限らず、AIから欲しい回答を引き出すためのコツは1つ。
「何が欲しいのか」を、できるだけ具体的に言語化すること。
なぜ言語化が大事なの?
- 「なんかいい感じの資料が欲しいんだけど、具体的に何がほしいかって言われると…」
- 「頭の中にはイメージがあるんだけど、うまく言葉にできない」
AIに指示を出すときも、まったく同じことが起きます。
あいまいな指示 → あいまいな回答 になるのは当然です。
でも 具体的な指示 → 的確な回答 になる。この差は歴然です。
AIが思い通りの結果を出してくれなかったとき、「AIが間違った」のではなく「自分の伝え方が足りなかった」
というケースがほとんどです。
AIは、言われたことに対しては正しく動いています。ただ、こちらが伝えきれていなかった部分があったために、結果がイメージと違ってしまう。つまり、AIの性能の問題ではなく、伝え方の問題なんです。
「要件定義」ってなに?(むずかしくありません)
やることはシンプルです。「誰に」「何のために」「どんな形で」欲しいのかを整理すること。
| 整理する内容 | 例 |
|---|---|
| 誰向け? | 新入社員向け / 経営層向け / お客様向け |
| 何のため? | 研修で使う / 会議で報告する / SNSで共有する |
| どんな形? | スライド / 1枚の図解 / チェックリスト / 動画 |
| どのくらい? | 3分で分かる内容 / A4で1枚 / 10枚以内のスライド |
これを整理してからAIに伝えるだけで、返ってくる回答の質がまったく変わります。
「でも、そもそもその整理が難しいんだけど…」
わかります。だからこそ、AIに整理を手伝ってもらう んです。
具体的な手順
- まずは、ざっくり伝える
Gemini、ChatGPTなど、普段使っているAIに対して伝えてみます。来月の社内研修で使いたい資料を作りたいんだけど、
NotebookLMに読み込ませるソースってどんなのがいいかな? - AIに質問してもらう
AIが「どんな研修ですか?」「対象は誰ですか?」と聞いてきてくれます。このキャッチボールを繰り返して、自分でも気づいていなかった要件が明確に なっていきます。 - 要件が固まったら、プロンプトを作ってもらう
ここまでの会話をもとに、NotebookLMでソースを検索するときの検索プロンプトを作ってください。
- NotebookLMに戻って実行する
そのプロンプトをNotebookLMのソース検索に貼り付けて、資料を集めます。
AIは「質問すればするほど、あなたの要件を理解してくれる」相手です。
一発で完璧な指示を出す必要はありません。会話しながら一緒に整理していけばOKです。
🎤 音声入力 ── 喋るだけで入力完了
スマホやパソコンの音声入力を使えば、頭の中にあることをそのまま喋るだけで文章になります。
- 「この研修資料にはこういう内容を入れたくて、対象者はこの程度の知識レベルで…」
- つらつらと話すだけで、AIに伝わる十分な入力になります
- 完璧な文章でなくてOK。AIが意図を汲み取ってくれます
📸 写真・スクリーンショット ── 見せた方が早いものは見せる
百聞は一見にしかず。言葉で説明するよりも画像で伝えた方が早いことはたくさんあります。
- 参考にしたいチラシのデザインを写真に撮ってAIに渡す
- 「こんな感じの構成にしたい」と画面のスクリーンショットを添付する
- AIが画像を読み取って、意図を理解してくれます
✏️ 手書きメモ ── ラフなスケッチでもOK
紙にざっくり書いた構想やメモ帳に描いたラフ画も、写真を撮ってAIに渡せば伝わります。
- 「こんなレイアウトにしたい」と手書きの図を撮影 → AIに送信
- 「この手書きのメモを元に、きちんとした文章にして」も可能
📱 スマホ ↔ PC連携 ── どこでも続きができる
NotebookLMはGoogleアカウントでログインしているので、スマホで入力した内容の続きをPCで行う ことができます。
- 移動中にスマホで音声入力やURLの追加をしておく
- オフィスに着いたらPCの大画面で続きの分析作業
- 再生位置やチャット履歴もそのまま引き継がれます
基本の型:3ステップ
- まず伝える(ざっくりでOK)
こういうことがしたいんです。
- AIに確認してもらう
足りない情報があれば、質問してください。
- 合意してからアウトプット
ここまでの理解で合っていますか?
合っていれば、〇〇を作成してください。
先に 「私の要件を理解しているか」を確認する ステップを挟むことで、やり直しがなくなります。
よくある指示の改善例
| ❌ あいまいな指示 | ✅ 具体的な指示 |
|---|---|
| いい感じのスライド作って | 新入社員10名向けの研修スライドを10枚で作って |
| この資料まとめて | この資料の重要ポイントを3つに絞って、それぞれ理由つきで |
| わかりやすくして | 専門用語を使わず、具体例を入れて、小学生でも分かるように |
全体の流れ
↓
② AIとキャッチボールして、要件を整理する
↓
③ 整理した要件をもとに、検索プロンプトを作ってもらう
↓
④ NotebookLMでソースを検索して集める
↓
⑤ 集めたソースをもとに、深掘り・分析・アウトプット生成
NotebookLMの本来の強みはここにある
適切なソースを集めてNotebookLMに入れれば──
- すべての回答に 引用元の根拠 がつく
- ソースの範囲内でしか答えないので ウソがない
- 「この部分をもっと詳しく」と 対話で深掘り できる
- 深掘りした結果を スライドや図解に自動変換 できる
「良い質問」ではなく「良いソース」が、良い回答を生む。
そのソースを正しく集めるために、事前の要件定義とAIとの対話がある。
これが、AIを使いこなすうえで最も大切な考え方です。
この応用編で伝えたかったことは3つです。
- AIに上手に伝えるコツは「言語化」
完璧な文章でなくていい。ざっくり伝えて、AIと一緒に整理すればOK。 - 入力方法はキーボードだけじゃない
音声入力、写真、手書きメモ。自分が楽な方法で伝えれば大丈夫。 - NotebookLMは「正しいソースに基づく深掘り」の最強ツール
他のAIで要件を整理し、NotebookLMで正確に深掘りする。この組み合わせが最強。
NotebookLMは、AIの入り口として最適なツールです。
ここで身につけた「AIとの対話力」は、どのAIツールを使うときにも活きてきます。
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